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非常時の連絡手段 (SPOT Satellite Messengerの紹介)


Great Divide Trail に限らず、カナディアンロッキーの山では街の近くでない限り携帯電話の電波は入りません。そのため、非常時に備えて携帯以外の連絡手段が必要になります。特に今回のGreat Divide Trail1発目は1人で歩くので、万一何かあって動けなくなったりしたら大変です。そこで活躍するのが衛星を利用した通信です。宇宙を飛ぶ人工衛星を使った衛星通信で連絡しようというのです。かっこいいですね。最近は衛星電話の値段も安くなってきたようですが一般人にはまだ少し高いようです。そんななかで価格的にもリーズナブルなオプションが”SPOT Satellite Messenger"と呼ばれるアイテムです。私の持っているのはSPOT GEN3というもの。

基本的にはメッセージGPSの位置情報を送信するだけの機能を持っていて、状況に応じてあらかじめ設定しておいた宛先にメッセージを送信する仕組みになっています。設定したメッセージを送るだけで、返信を受け取れない1wayの通信機なので融通性に欠けるのが難点です。

メッセージのタイプは下記の5種類

  • Check In: 何も問題ないことを知らせるときに使う。OKと書いてあるボタンを押すと、あらかじめ設定したメッセージ(I am OK!)と友人などの宛先(Emailか携帯のショートメッセージ)に位置情報とメッセージを送ります。

  • Help:手のひらのボタン。命にかかわるような緊急事態ではないけど助けが必要なときに、あらかじめ設定したメッセージと位置情報を宛先に送ります。友人は、こいつは何かトラブルに巻き込まれたと知ることができます。

  • SOS:命にかかわるような緊急のときに使います。GEOS International Emergency Response Coordination CenterというところにSOSが送られて、そこから地元のレスキューなどに連絡してもらえます。

  • カスタムメッセージ:吹き出しのボタン。Check Inと同様の機能です。メッセージをカスタマイズしてちょっとした別の連絡手段に使います。たとえば、ゴールで別の友人に迎えに来て欲しいとか。

  • Tracking:足跡のボタン。2分半から60分の間隔で自動的にGPS情報をSPOTのWebサイト宛に送って、位置を地図上に表示してくれるサービス。指定のリチウム電池(単4×4本)を使うと、60分間隔で1日8時間送信しても36日間バッテリーがもつそうです。

お値段のほうですが、本体価格がカナダドルで約$170。たまにキャッシュバックのリベート方式で割引しているのでそれを利用するといいと思います。維持費が年間で約$200(ややこしいけどこっちはアメリカドル)です。高いか安いか微妙なとこですけど緊急用ということでコストはあまり気にしないことにします。必要なシーズンが限られているので、月ごとに契約できたらいいのにと思います。

今回は地元の友人2人に連絡先になってもらいました。トラッキングを使って1時間ごとにGPSの位置情報をアップデートする予定です。私の位置は下記のサイトで確認できます。ちょっと私のがどこにいるか気になったら開いてみてください。

画面の例はこんな感じです。

他にも "inReach"という別のサービスもあるようでこっちは双方向のメッセージ交換ができるようです。端末が少し高いのがあれですが、月ごとの契約もできるみたいだし長期でみたらいいかも。双方向メッセージは魅力的ですね。inReacchのレビューはここがわかりやすい。

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